はじめに:型落ちPC、AIの荒波に揉まれる
画像生成AIの世界に足を踏み入れて約3週間。日々3060君を酷使して「穂香」や「メリル」を描き続けていますが、最近導入した**「動画生成(Wan2.2)」**が、我が家の型落ちPCに牙を剥きました。
生成を開始した途端、PCはフリーズ寸前。マウスカーソルすらまともに動かない「沈黙の艦隊」状態。
グラフィックボード(GPU)の交換は予算的に厳しい……ならばせめて「メインメモリ」だけでも!ということで、16GBから32GBへの増設実験を決行しました。
【検証1】画像生成:ギリギリの戦いからの解放
まずは基本の画像生成から。
増設前にチェックしたところ、生成中の使用メモリは16.3GB。……おや、16GBを微妙にオーバーしています。仮想メモリをガリガリ削りながら、文字通り「死に体」で回していたわけですね。
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32GB増設後の変化:
使用量は変わらずとも、全体に「余裕」が生まれました。
もっとも、生成の主役はあくまでGPU(RTX 3060)。VRAM 12GBの限界は変わらないため、生成速度そのものに劇的な変化はありません。しかし、バックグラウンドで別の作業をしていても動作が重くならない安定感は、精神衛生上非常に大きいです。
【検証2】動画生成:27GBの衝撃と「安定」の確保
本番はここからです。16GB環境ではPCを瀕死に追い込んでいた動画生成。
モニターを確認して驚愕しました。使用メモリが27GB付近で張り付いています。
そりゃあ、16GBでは足りるはずがありません。
増設後は、動画生成をぶん回しながらブラウジングをしても、PCが悲鳴を上げることはなくなりました。
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生成速度の現実:
安定性は手に入れましたが、やはり速度の壁は高い。3060君は常に100%の限界稼働を続けており、計算時間が短縮される魔法は起きませんでした。メモリ増設は「作業効率の向上」には寄与しますが、「処理速度の向上」にはやはりGPUの暴力が必要なようです。
結論:AI時代の「標準」は32GBだった
今回の実験で痛感したのは、**「AI生成を楽しむならメモリ32GBがスタートライン」**だということです。16GBは、いわば軽装。動画生成という重火器を扱うには、32GBという頑丈な土台が不可欠でした。
そして、次に見えてきたのはやはり**「グラフィックボードの壁」**。
RTX 3060は非常に優秀なエントリーモデルですが、最新の動画生成AIをサクサク動かすには、パワー不足を感じざるを得ません。
「もっと、もっと速く、もっと高精細に……」
そう願うと、今度は「より上位のグラボ」が欲しくなり、そうなると「電源容量」が足りず、ついでに「PCケース」も狭い……。
ああ、これは**「PC丸ごと新調した方が早い」**という、自作PCユーザーが必ず陥る「無限ループ」の入り口に立ってしまったようです。
財布と、3060君の寿命。どちらが先に限界を迎えるか。
AIクリエイターの戦いは、まだ始まったばかりです。


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